PEAK HOUSE(ピークハウス)
お客様のライフスタイルを積み重ねた家=「ピークハウス」
敷地は閑静な住宅街の一角。交通量の多い通りから一本内側に入った場所。なんの変哲もないこの場所にどっしりと根付いた住宅を計画するというイメージが一番に湧き出てきました。建物の形を合理的な箱状の建物にまとめるのではなく、地面から隆起する「山」のような建物にしたい。「山」のような住宅で色々な発見をすることで、お施主様のライフスタイルが時間とともに豊かになっていくという期待を込めて設計がスタートしました。
設計するのは、マウンテン「山」ではなくピーク「峰」である
設計を進めていく前にイメージを固めていきます。今回は「山」のような建物を設計したいので、せっせと山の写真を見ていたら大きく2つの区分があるように思いました。富士山のような「独立峰」と呼ばれているもの。立山のような「山脈」と呼ばれているもの。個人的に魅力的に感じている「山」の写真はどうやら「山脈型」の方でした。ライフスタイルと山脈が「連なっているもの」というキーワードで結びついた瞬間でした。
住宅の中のピーク「峰」~<デザイン>と<機能>~
<形>
屋根の重なりをデザインすること。
山脈のイメージを残すこと。
<機能>
廊下を動線としてだけでなく、ふと立ち止まって景色(生活)を楽しめるような場所にすること。
発見型のライフスタイルへ
二つの設計ポイントを掛け合わせることで、<本棚のある廊下>や<隙間から見通せる踊り場>や<緩やかにつながるL型エントランスホール>や<小高いところにあるワークスペース>など特徴のある場所をつくりだしました。そこから見えるリビング、ダイニング、キッチンでの生活は魅力的な風景として切り取られ、毎日何かしらの発見があるワクワク感溢れた住宅になることを期待しています。
PHOTO by 松尾浩靖(FIVE GRAPHICS)