午前中は住宅イベントページのiemiruからお問合せのあったお客様と「パノラマハウス」をお借りしての打合せ。最近どのように家を建てるか考え始めたばかりのお客様でした。とても印象的だったのが「どのように進めていけば分からない。」とのこと。僕からは大きく分けて3つのパターンがあることをお話しさせていただきました。
①設計事務所に設計を地元工務店に施工を依頼する方法。
②地方のハウスメーカーに依頼する方法。
③全国規模の大手ハウスメーカーに依頼する方法。
ブログで書くと長くなってしまうので、簡単な違いをまとめておくと、①は「設計と施工を別々の会社でするということ。」②と③は「設計と施工を同じ会社がするということ。」この点が明確な違いだと説明できます。①の場合、設計者はお客様の立場と全く同じです。工務店に建物を建ててもらいます。建てるとき価格・品質を含めて適正かどうかをお客様の代理者としてチェックするのが建築家(設計)の仕事になります。別枝大輔建築研究所がお客様と一緒に住宅づくりを進めたいとお話ししている部分の大前提がここにあるのです。いい建物をつくるときには、工務店との関係も非常に大事です。仲の良い関係でありつつ、締めるところは締めるという緊張感のある関係を大事にしたいと思っています。②と③のように設計と施工が一体の場合、品質管理などの面でメリットはでるものの結局は利益を共有する構図になっているので、この場合の設計は施工側の立場を考慮に入れる関係性が成り立ってしまうのです。必ずしもお客様のデメリットにつながるということはないと思います。ただ建築業界は一般の方には複雑にみえる業界かもしれません。その入り口として設計事務所を選んでもらうというのは、一つの有効手段になり得るということだけはっきりと情報発信したいと思います。家づくりにはいくつもの方法があります。どのメーカーがいいのかな?と考えることも大事ですが、どのような建て方があるのかなと考えることも大事です。本当にいろんな方法があります。設計事務所と一緒に家を建てたいと言ってくださる人が増えていくよう努力しつつ、一緒に一度かもしれない家づくりを僕に任せていただけるよう、「なんでも話せる話しやすい建築家」を目指して頑張りたいと思います。
今日の写真は、今年幼稚園を卒業する娘のピアノの発表会の写真です。午後は発表会に参加し娘の成長をしっかりと確認するいい機会となりました。ステージにたっても物怖じしない強いハートがこのまま育ってくれるといいなと思っています。