風景をパノラマ写真のように切り取る家=「パノラマハウス」
敷地は児島湖のほとり。目の前には道路を挟んでゆったりとした湖面が広がる贅沢なロケーション。しかも夕日が沈むときには何とも言えない素晴らしい景色が映し出される。直観的にこの景色を最大限に楽しむための住宅を設計したいと感じた物件です。お施主様からも同じような要望を聞いていたので、進む方向性ははじめから一致していました。
構造的に安心できる連続窓を在来木造でリーズナブルに実現する
「パノラマハウス」のみどころは何といっても児島湖に面する窓です。しかも1・2階両方オープンにすることに特にこだわりました。ビル用の特殊なサッシを使うことも考えましたが、住宅用のサッシを用いることでリーズナブルに開放的な空間を確保することに成功しました。サッシの取付は総勢8名にて一日がかりで行いました。また耐力壁はステンレスロッドの筋交い製品を使用することで、なるべく目立たないように配慮しています。
段差を活用した間取りづくり
特徴的な窓から見える風景をどの部屋からも楽しみたいという要望に応えるべく、なるべく一室空間となるような間取りづくりを目指しています。そのため部屋と部屋の仕切りは段差を用いることにしました。舞台のような場所、かまくらのような和室、大面取りを施した格子など、ゆるやかに部屋を区切る工夫を随所に凝らしています。
鉄骨造作階段でインパクトをつける
地元の鉄工所と連携しインパクトのあるストレート階段を設置しています。床材に合わせた集成材を踏み板として統一感を生み出しながらも、シャープな印象が残るように工夫しました。階段手摺は下からではなく上から吊るようにして設置し、小物などをぶらさげて飾れるような少し変わったインテリア空間となるように配慮しました。
ぜひ夕日が沈む風景を眺めに来てみてください!お施主様のご厚意により完全予約制にて案内させていただいております。